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経営学は、今世紀初頭、アメリカとドイツを中心にして生まれた。それは、社会と企業の変化に対応して、二つの体系を構築してきた。日本での経営学は、客体的考察方法により、企業者の利害を後退させて、企業それ自体を考察し、企業の構造、組織、生活を体系的に解明することを課題とする経営学である。つまり、企業経営の経済的、技術的、人間的諸側面を研究する学問である。次はドイツ経営学とアメリカ経営学と比較について分析してみたいと思う。
一、ドイツ経営学の特徴
ドイツでは、今経営学の概念が経営経済学から国民経済学に変わる。つまり、今のドイツでは経営学は国民経済学とおなじである。はじめの経営学は商業論であり、あとに個別経済学、私経済学となった。１９１８年ころより経営経済学となった。今は国民経済学と変わった。経営体や企業を経済的側面から研究する学問として発達、企業論が中心を占める。
二、アメリカ経営学の特徴
この様な時代の要請にこたえようと、アメリカでは経営の研究が開発され、発展した。アメリカでは、「経営学の父」と呼ばれるテーラーが登場し、工場作業の生産性向上運動に端を発して以来、組織全般の管理技術を研究対象とする組織の管理学として発展していった。アメリカの経営学の特徴は、①現場の実証データに基づいた理論である。②経営者(特に大規模経営者やプロフェッショナル・マネージャー)のための実践科学である。③基本的考え方は経済的効率追求であるなどの思想などである。研究のための研究ではなく、実践と理論が一体化している点に特徴がある。企業論と管理論が同じ重要である。
三、ドイツと米国が経営学での違いについての分析
ドイツ経営学は社会と企業活動との関係を社会科学的に解明することが目的である。アメリカ経営学は 経営者のための実践的な管理論であり、多様な学際的アプローチを内包する。ドイツと米国が経営学での違いは後者が企業論と管理論との併存を重視するところである。始めに日本に入ったのはドイツの商業論である経営学であるが、第二次大戦後、アメリカの経営学が本格的に導入された。そして、今の日本に大きな影響をもたらす。
参考文献：
[1]『企業変身願望』　横山禎徳　一九九〇年　ＮＴＴ出版『二十一世紀型経営戦略』　
[2] 長銀経営研究所編　一九八八年　日本能率協会
[3]『ネットワーキングの経済学』　林紘一郎　一九八九年　ＮＴＴ出版
[4]「海外における日本経営」　組織科学　一九八九年　No.2　組織学会
[5]『知的企画の方法』　中村信夫　一九八二年　日刊工業新聞
[6]『多価値化社会』　日経広告研究所／博報堂編　一九九〇年　日本経済新聞社
[7]『二十一世紀型経営戦略』　長銀経営研究所編　一九八八年　日本能率協会
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