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第三章の表 3-3、3-4、3-5 に基づき、一年生、二年生と三年生の問題 4（以下例 1）と問題 12（以下例 4）は同じ問題で、二年生と三年生の問題 4（以下例 1）、問題 6、問題 10（以下例 10）、問題 11 と問題 12（以下例 4）は同じ問題である。重複している問題は一つにして三つの学年で合計 29 題ある。正解率が下位群である 14 題は表 4-1 に示す。例（1）と例（4）は三つの学年の回答を加えて比率と人数を示す。例（10）は二年生と三年生の回答を加えて比率と人数を示す。下線の選択肢は正答で、下の数字は各選択を選んだ人数と比率である。下線の選択の比率はこの問題の正解率である。誤っている選択は 10%以上の比率を占めている場合にその選択を分析する。以下の順番は正解率が一番低い問題から並んでいる。

表 4-1 一年生、二年生、三年生で下位群である四択問題

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第五章中国人日本語学習者の外来語習得への助言

一、教師に対する助言

日本語外来語は非母語者にとって難しい課題であるから、外来語の教育に関する研究は注目されている。その中教育方法に対する考察が多い。外来語の特徴と分類を分析し、次は外来語の規律をまとめて教育方法を提出する研究である。その多くは、日本語の外来語と原語を比べることにより、どのような変化を生じたのかを中心にする研究である。張明傑（1993）は外来語の流入と構造のタイプを簡潔に論述し、個人の学習と教育の体得とを結びつけ、外来語の教育について注意すべきことを述べた。[42]李潔（2000）は外来語の教育の現状に基づき、外来語の教育を入門、初級、中高級に分け、各段階に存在する具体的な問題に対する解決方法を提示した。[43]龚志明（2001）は、中国人日本語学習者が身につけた外来語知識は貧しいと指摘した。そのため教材及び教育方法についての改革を行わなければならないと述べた。

本研究は、中国人日本語学習者に対する言語背景に関するアンケート調査と外来語の語彙テストを実施した。言語背景に関するアンケート調査の結果から、中国人日本語学習者の英語の学習状況、と日本語の学習状況を明確にした。そして、語彙テストに関する調査の結果から、中国人日本語学習者の外来語の誤用の分類と分析をした。調査結果と分析内容を基づき、中国人日本語学習者外来語習得に対する以下の助言がある。

まずは日本語教師に対する助言である。今回日本語学習者が使用している日本語教科書『日本語総合教程』の中から語彙テストに出題する外来語を選んでいた時、当教科書は外来語に関する説明は少ない点を発見した。具体的には以下の四つの事実がある。一、外来語を形成する時、音声レベル、語形レベル、語義レベルと用法から一定の規則があることについての説明はない。二、外来語の語源、原語の音標が付いていない。三、外来語の品詞が明記されていない。四、練習で使っている外来語が重複している。「テレビ」、「パーティー」のような簡単な外来語が重複して現れる。

参考文献（略）