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まず、指導教官は生涯学習の覚悟をするべきである。日本語言語知識を基礎とし、日本学研究領域の業務の広さも深さも精進させ、自分の専門性を高めようとする姿勢がなりより必須である。特に急激な大学院生の増加とともに、学習者スタイルが多様化している現在、同じ研究室の受講生であろうとも具体的な研究関心が多かれ少なかれ異なる可能性がある。そのような状況で自ら能動的に研究知識・研究力を上げようとしないと、指導の限界に直面し健全な指導を提供できない恐れがあることは言うまでもなく、国内外の科学研究が日進月歩で発展している時代では、指導教官自身の成長も到底無理なことなのではないだろうかと考えられる。

②双方にも認める精緻化する指導案を作成し、教育と研究の両立で指導力を高めること。

まず、指導教官は積極的に大学院教育のことを学んでいく必要もある。具体的には、最近日本語大学院進学の状況はどうであろうか、修士学位を取得するためのプロセスと学位授与の条件とは何か、院生指導に指導教官が働く役割は何か、どのように研究指導を進めるかというようなことを熟知し、指導の知識を身につけるべきである。

日语论文选题参考

第7章終章

7.1本稿のまとめ

本研究ではPAC分析を援用し、日本語専攻の大学院生6名がそれぞれの求める良い指導教官像とその背後にある意識構造・ビリーフを事例で報告した。評価者グループごとで重視度が異なるところがあるため、KJ法を用いて共通に求められる日本語専攻の良い指導教官像とその特徴を洗い出して考察した。研究結果は主に以下の2点である。

(1)具体的には日本語専攻の大学院生は【日本学研究の専門能力（日本語言語力・専門分野の研究力）】、【研究指導の能力（研究指導の知識・細やかな指導内容・丁寧な指導方略）】、【院生との人間関係構築への認識（研究指導面の配慮・研究以外の日常配慮）】、【教職素養と人柄（教育愛と責任感・積極的な学術態度・教師の人柄）】、以上の4資質10特徴の面から共通的に良い指導教官像を期待している。それに、【院生との人間関係構築への認識】と【教職素養と人柄】より、【日本学研究の専門能力】と【研究指導の能力】のことがもっと重要だとされている傾向が見られた。

(2)日本語専攻の良い指導教官像の特徴を見てみると、「役職」、「研究プロジェクトと研究費」、「社会的知名度」のような資質はそれほど重要視されていない。代わりに、日本語専攻の大学院生は研究生活に困難と悩みを実感していることやこれから日本語教育関係の仕事に携わる可能性があるため、研究指導を確保するための基本的な優れた「日本学研究の専門能力」と確実な「研究指導の能力」に着目し、双方交流をスムーズに進めさせるための情意面の「院生との人間関係構築への認識」と大学院生教育に必須な「教職素養と教員の人柄」まで期待を寄せている。

参考文献（略）