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本研究は基礎日本語教材——『総日』（1－4 冊）と『日総』（1－4 冊）を研究対象とし、コルタツと金（Cortazzi & Jin）文化要素分類理論、エレンとバレッタ（Allen & Valette）文化要素分類理論と『国家標準』に基づき、地域構造と文化構造の観点から二セットの基礎日本語教材における文化要素の特徴を具体的に検討した。まず、共通の特徴は：1.地域文化要素の分布比率が似ている。2.話題の種類が豊富である。3.一つの文章に二つ或いは二つ以上の文化要素がある。

第一章 地域構成からみる基礎日本語教材における文化要素の分析

一、目的語文化要素に関する分析

コルタツと金（Cortazzi & Jin，1999)文化要素分類理論によると、目的語文化要素とはその者が学ぶその国の言語文化のことである。本論文で研究するのは日本語専門の教材なので、目的語文化要素は日本文化要素を指している。つまり日本を地域背景にして、明らかに日本の地域特徴を持っている人、物或いは事などである。例えば、日本の桜、丁寧語、日本の子供の日などである。

（一）『総合日本語』についての分析

表 2-1 は『総日』（1―4 冊）における本文と会話文の中の目的語文化要素の分布表である。まず、数量の面では、第一冊の目的語文化要素は 3 か所、第二冊は 10 か所、第三冊は 16 か所、第四冊は 14 か所である。このことから、『総日』の中の目的語文化要素の分布はバランスが十分に取れていない。また、本文もしくは会話文に文化要素に関する記述を含むのは全 50 課のうち合計 31 課（詳細は表 2-1 参照）であるため、62%を占めるのみであり、『総日』の目的語文化要素の記載量は多いである。内容の面では、『綜日』における日本語文化の種類が豊富である。第一冊は日本の典型的なシンボルである富士山、日本の伝統的な戯曲―歌舞伎と日本語の音声知識を含む；第二冊は新年の慣習、観光スポット、電子製品、地理環境、飲食と日本の言語文化などを含む。第三冊には主に日本の特色あるスポーツ：空手道と相撲、茶道、観光スポット、芸術、風俗習慣及び日本語文化知識などの文化要素がある。第四冊は主に日本文学、日本経済、日本の流行文化、沖縄特色及び日本ペット観などの文化要素を含む。

表 2-1 『綜日』における目的語文化要素の分布表

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二、母語文化要素に関する分析

本節は主に『総日』と『日総』という二セットの教材における母語文化要素について統計し分析する。コルタツと金（Cortazzi & Jin）文化要素分類理論によると、母語文化要素は学習者の本民族の言語文化を指す。この二セットの教材は中国の日本語専攻の学生に向けて執筆されているので、この母語文化要素は中国文化を指す。つまり中国を地域背景にして、中国地域の特徴が著しい人、物や事などを指す。『教学指南』（2020）は、日本語専攻の学生は愛国心を持ち、中国の言語文化知識に詳しいと指摘している。[40]したがって、教材における母語文化要素を重視しなければならない。

日本語文化を導入する時、母語文化も導入しなければならない。余艾潔（2009）は第二言語を習得する場合、もし、学習者が異文化のみを重視し、母語の文化に関心がなければ、異文化コミュニケーション能力が上達することは難しくなる。母語の文化が欠乏したら、学習者は外国語を勉強するとき、参照シラバスを失うことになり、国際的なコミュニケーションの場で自分の立場が見つからないのであると述べている。[41]そのために、基礎日本語教材における母語文化要素を重視しなければならない。

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第二章 文化構成からみる基礎日本語教材における文化要素の分析

一、「大Ｃ」文化要素に関する分析

本節では主に『総日』と『日総』における「大 C」文化要素について統計分析を行う。エレンとバレッタ（Allen& Valette）の文化分類理論によれば、「大 C」文化要素は人類文明の各方面の文化、例えば文学、芸術、音楽舞踊、歴史地理などを含むとされている。以下、呉暁威（2014）の「大 C」文化要素の分類を参考にして、二セットの基礎日本語教材の「大 C」文化要素には教育、人物紹介、産業経済とスポーツ文化要素を加えた。まず、ホフステッド（Hofstede）は文化を第一種の文化と第二種の文化に分けている。そのうち第一種の文化は文明、教養、特に教育、文学、芸術などの分野を指す。胡文仲（2019）はある文化学者はその第一種の文化を「大 C」文化要素と呼んでいると指摘した。[47]そのため、ここには教育という文化要素を加えた。教育文化要素についての、例えば『総日』の第三冊の第一課のゼミの課程についての紹介、第四冊の第 11 課は海外と日本の高校の教育理念の比較や『日総』の第三冊の第 10 課の日本の学校教育に関する内容などである。人物要素とは著名な人物のを紹介する内容である。例えば、『総日』第三冊第 5 課での鑑真の紹介、『日総』第四冊第二課での、中国と日本の文学者に関する著述である。産業経済文化要素の例としては、『総日』第三冊第 10 課の本文が日本経済の国際競争力とアニメ産業を説明している記述や、『日総』第二冊第 12 課に紹介された 100 円ショップなどが挙げられる。スポーツ要素の一例としては第三冊第二課に挙げられた空手道、『日総』第二冊第七課に挙げられた太極拳などがある。

表 3-1 『総日』における「大Ｃ」文化要素の分布表

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二、「小Ｃ」文化要素に関する分析

本節では主に『総日』と『日総』の二セットの教材の「小 C」文化要素に対して統計分析を行う。エレンとバレッタ（Allen& Valette）文化分類理論によれば、「小 C」文化要素は人々の生活様式と風俗習慣に関する文化を指す。呉暁威（2014）は文化構造次元に基づいて英語教材の中の「小 C」文化要素を 8 種類に分けられている。本稿ではその分類を参考にしつつ、二セットの日本語教材の実際の文化内容に基づいて、環境、観光スポットと日常活動要素を追加した。

「環境とは人の群れを取り巻く空間と直接的、間接的に人間の生活と発展に影響を及ぼすさまざまな自然要因、社会要因の総和である。」[50]、「人々が異文化コミュニケーションを行う過程において、環境はコミュニケーション効果に影響を与える重要な要素の一つである」[51]。これらの先行研究の内容を踏まえて環境要素も追加した。例えば、『総日』第二冊第 19 課が、北京に住む人々の生活に与える黄砂の影響を述べた部分などである。

『日総』第三冊第 13 課は地球の環境問題を述べている。次に、本稿で付け加えた観光スポット要素と前述の 8 つの文化要素の「衣食住と旅行」の相違を説本论文由英语论文网提供整理，提供论文代写，英语论文代写，代写论文，代写英语论文，代写留学生论文，代写英文论文，留学生论文代写相关核心关键词搜索。